新型コロナウイルス感染症対策のための島外観光客の来島自粛について
新型コロナウイルスが全世界で拡大しており、日本でも関東を中心に緊急事態宣言が出されました。本村では、県内外から多くの観光客の方にご来島いただいております。このことから、島内へ新型コロナウイルスを持ち込ませないことが、最大最善の対応と考え、下記の理由により、島外からの観光客来島自粛を村の方針として強く要請します。また、県内の流行状況によっては、対応方針を変更する可能性がございます。
記
1.人口約360人の狭いコミュニティであるため、集団感染が起こりやすい
2.村内の高齢化率は36.2%(4月1日現在)と高く、糖尿病や心疾患等の既往歴がある方もいるため、島民の重症化リスクが非常に高い
3.村内は各地区1つの診療所に常に医師は常駐しておらず看護師1人であり、十分な医療設備や医薬品もなく限られた医療体制である
4.新型コロナウイルスが疑われる場合でも、島内には検査機関や感染症指定医療機関がないため迅速な対応ができない
5.疑い者および陽性確定者が出た場合、ヘリ搬送またはフェリー搬送を想定しているが、夜間や悪天候の場合は迅速に鹿児島市内へ搬送できない
6.重症化時に対応できる人工呼吸器や医薬品等を有していないため、本村の医療体制では急激に症状が悪化した場合に対応できない
7.鹿児島県内の医療体制が逼迫し、軽症者に対して2週間の自宅療養となった場合、島内にはホテル等の個室隔離できる施設がないため対応できない
8.フェリーみしまの乗船客で陽性確定者が出た場合、船内の構造上、他の乗客や島民へ二次感染を起こしている可能性が高い
観光客の皆さまと島民の皆さまの命を守るためには、「島内で感染を発生させない」ことが非常に重要です。この方針は、三島村の経済にも影響を与えますが、島民も役場も命を守るために覚悟を持って対策にあたっております。どうか、この状況をご理解いただき、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
令和2年4月8日
三島村長 大山 辰夫