島の総面積の37%を占める竹林は、タケノコの王様・大名竹です。肉質が柔らかく、アクが少なく味染みのよい大名竹は、高級食材として人気があり、各島の加工場で水煮や調味加工し、各地の市場に出荷しています。また島に自生するツバキの実は含油量・質とも最高で品質の良い椿油が採れ、肌にやさしい石けんやシャンプーは人気が高まっています。このほか、自生しているツワブキ、椎茸など季節の恵みは島の大切な特産品です。
村の大半を占める豊富な森林資源や竹林資源を利用し、椎茸栽培、竹の子生産加工を精力的に行っているが、高齢化による労働力の低下と人手不足で生産量も年々減少の一途をたどっている。硫黄島には自然林及び人工林合わせて約46haの椿林があり椿の実の採実量は多い年で16トンにもなる。その椿の実を絞って作る椿油は、村の特産品の一つとして販売されており好評を得ている。また椿油を使った石鹸なども好評を得ている。