各島では、温暖な気候の中、島の自然の地形を生かした放牧により、特産の黒毛和牛「みしま牛」の飼育に力を入れています。草地の改良や施設の整備などを重ね、安全で質の良い肉牛の生産に取り組んできました。昭和63年からは本格的に市場参入し、平成17年には年間約400頭を出荷する体制が整い、村の基幹産業へと成長しています。
本村の農業は、畜産(黒毛和牛の生産)が主で、牧場整備や草地改良、優良牛の導入等、基盤整備を積極的に展開し近代的な畜産経営の改善や、村独特の周年放牧による低コストと生産技術の向上から、農家一戸当りの飼養頭数も15頭まで増え、年間の販売額は1億円を超える。(農業粗生産額のほとんどを畜産が占めている。)また、三島の黒毛和牛は市場で高く評価されており、「みしま牛」のブランド確立が、今後の畜産振興の課題である。
飼養頭数等(黒毛和牛)(平成18年1月1日現在)
島名 | 飼養頭数(頭) | 農家数(戸) | 備考 | |
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竹島 | 140 | 9 | 畜産農家のほとんどが兼業であり 専業農家は数戸のみである。 |
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硫黄島 | 124 | 3 | ||
黒島 | 大里 | 182 | 21 | |
片泊 | 105 | 6 | ||
合計 | 551 | 39 |