なだらかな丘陵地に放牧牛遊ぶ、竹の島。
その名のとおり島全体をリュウキュウチク(大名竹)に覆われた、起伏の少ない平坦な島です。黒土の畑のほとんどには牧草が植えられ、緩やかな丘陵地に広がる一面の放牧場には、黒牛がのどかに草を食んでいます。海岸のほとんどが絶壁で、島を囲む海は透明度の高いマリンブルー。のぞき込むと極彩色の熱帯魚が群れ泳ぐ姿が見られ、釣りはもちろんのこと絶好のダイビングスポットが広がります。
島の随所に縄文後期の遺跡地があり、三千年以上前から人が住んでいたものと思われます。聖大明神社をはじめ、島の平安を祈念して建てられた六地蔵、島独特の埋葬の墓石群など、壮大なロマンと素朴な島民との心のふれあいを求めて訪れる旅人や釣り人も絶えません。
周囲 | 12.8km |
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面積 | 4.20km2 |
人口 | 72人 (2019年8月1日現在) |
竹島は鹿児島港から約3時間、鹿児島市に一番近い島です。
周囲9.7km、面積4.2km2で、最も高い山でも220mという平坦な、竹島という名のごとく島全体が竹に覆われた畜産の盛んな島。
また、この豊富な竹林から取れる竹の子の王様「大名竹の子」は、村の特産品に加工され、その味の良さから来島される方のお土産に喜ばれています。
地区内の道路を横切る、まるで門のようなガジュマルの大木。その鬱蒼と茂る姿に神が宿っているような趣をただよわせる、島のシンボル的存在です。
オンボ崎キャンプ場
島の最西端に位置する景勝の地。昭和硫黄島の奥にはモクモク噴煙を上げる硫黄島、さらに晴天の時は屋久島まで見わたすことができます。
島の南側に位置し、時化の時の漁船の避難港として利用されています。切り立った断崖の景観は自然の造形美。夏になると湾内にキビナゴがたくさん入ってきます。
聖大明神社 (MAP⑤)
竹や樹木が高く茂った境内には、夏でも涼しく、社殿内部には神体鏡5面、釈迦観音、阿弥陀仏などの仏像が鎮座しています。祭神はあきらかではありませんが、かつて龍神を鎮めるために建立されたものとの言い伝えもあります
竹島は、その名のとおり島全体を 大名竹(リュウキュウチク)に覆われた島です。5月頃収穫されるタケノコは、柔らかく風味にすぐれ、煮ても焼いても、その味わいは絶品です。
牛舎団地
竹島発電所
竹島体育館みしまふれあい広場
竹島あいあい会館
たけのこ工場
見上牧場
アビ山
マゴメ山
大山神社
高平山
エーメ立神
いつ建てられたかは定かではないが、大昔、大浦と言うところ(今の東泊辺)に溜池があり、その周りが落ち込み、竜神が現れ、化して石になったという。そのとき、神のお告げがあり、この神社を建立したと言われる。
仏教では、人間が死ぬと、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六道のどれかにいくとされる。六道のどこにいても救いの手をさしのべるのが六地蔵。墓地入口や路傍に多く立っている。天正12年(1584)の彼岸に建立。
馬方踊り古来疱瘡で死ぬ人が多く、竹島で最もひどかったのは、享保11年(1726)と寛政5年(1793)であった。享保11年の死者は住民の25%、寛政5年には25戸のうち8戸は疱瘡で死亡し、1戸は島外に逃げ移った。この年から疱瘡を鎮めるための婦人の踊り「馬方踊り」がはじまった。毎年1月21日と22日に聖神社で踊り継がれている貴重な無形民俗文化財である。