三島村では、3島それぞれの貴重な祭祀を見ることかできます。どれも繁栄を願う村人たちの思いがあふれています。
旧暦8月1日と2日に行われる「八朔太鼓踊り」は、矢旗を背負い、鉦(かね)叩きと称される唄い手とそれを囲む十名の若者たちが太鼓を叩きながら掛け声とともに踊る勇壮な伝統行事です。踊りが終ったところで登場する仮面神「メンドン」は、手にした神木で暴れまわり悪霊を祓います。
平成29年に「薩摩硫黄島のメンドン」として国の重要無形民俗文化財に指定。さらに平成30年には「来訪神:仮面・仮装の神々」の構成行事の一つとしてユネスコの無形文化遺産に登録されました。
8月31日に行われる「八朔踊り」。高さ1m以上もある仮面神「タカメン」が登場します。住民の厄を祓い、繁盛をもたらすといわれています。
9月1日に行われる「八朔踊り」。腰にひょうたんをぶら下げてすりこぎとシャモジを打ち鳴らし登場する仮面神。住民の厄を払い繁栄と収穫をもたらすといわれています。