この要領は、鳥獣の飼養登録の実施に関する事務処理の適正かつ円滑な遂行に資することを目的とし、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(平成14年法律第88号。以下「法」という。)、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則(平成14年環境省令第28号。以下「省令」という。)及び鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行細則(昭和55年鹿児島県規則第41号。以下「細則」という。)に定めるもののほか、必要な事項を定める。

第2　鳥獣の飼養登録

1　登録基準

(1)　登録票交付対象鳥獣

法第9条第1項の規定による許可を受けて捕獲した対象狩猟鳥獣以外の鳥獣とする。

(2)　登録票交付対象者

次に該当する者とする。

法第9条第1項の規定により許可を受けて捕獲した対象狩猟鳥獣以外の鳥獣を飼養しようとする者

(3)　登録の有効期間(以下「登録期間」という。)

登録の日から1箇年とする。(法第19条第4項)

登録期間は、登録を受けた者等の申請により更新することができる。(法第19条第5項)

2　鳥獣の飼養登録手続

(1)　登録票交付申請

ア　新規の場合

新たに、法第9条第1項の規定による許可を受けて捕獲した対象狩猟鳥獣以外の鳥獣を飼養しようとする者は、登録申請書(様式第1号)に当該鳥獣に係る許可証及び交付手数料を添えて、申請するものとする。

なお、鳥に係る申請であって、鳥に装着する足輪の区分(別表)がAないしFに該当する鳥(以下「小・中型鳥」という。)の場合は、申請手続窓口に当該鳥を持参するものとする。(法第19条第1項、法第19条第2項、細則第10条)

イ　更新の場合

アの鳥獣の飼養の登録期間を更新しようとする者は、登録期間満了前までに登録有効期間更新申請書(様式第2号)に当該登録票並びに更新手数料を添えて、申請するものとする。

なお、鳥に係る申請であって、飼養鳥が小・中型鳥の場合は、当該鳥を申請手続窓口に持参するものとする。(法第19条第5項、細則第10条)

ウ　再交付の場合

登録票を亡失(滅失、汚損、破損)した場合及び登録票の再交付を必要とする場合は、遅滞なく登録票亡失届出書(様式第3号)を提出するものとする。ただし、登録票再交付申請書を提出した場合は、登録票亡失届出書を提出しなくてよいものとする。

また、盗難等その他の事由により登録鳥獣を亡失、(滅失、汚損、破損)したことにより登録票を返納した後において、当該登録鳥獣を発見し、又は回復した場合においても、登録票再交付申請書(様式第3号)を提出するものとする。

なお、飼養鳥が小・中型鳥であって、登録票の亡失(滅失、汚損、破損)による再交付申請をする場合は、当該鳥を申請手続窓口に持参するものとする。

また、足輪の毀損による再交付は、原則として行わず、毀損時の写真や脚の状況等により確実に同一個体と認められる場合にのみ行うものとする。

(法第19条第6項、省令第20条第4項、省令第20条第6項、細則第10条)

(2)　登録票(様式第4号)の交付

登録票は、申請に係る鳥獣1羽又は1頭ごとに交付する。(省令第20条第2項)

ア　新規の場合

(ア)　獣の登録票

許可証を確認した上で、登録票を交付するとともに鳥獣の飼養の登録台帳(様式第5号。以下「台帳」という。)に該当事項を記入する。

(イ)　鳥の登録票

許可証及び飼養鳥を確認(小・中型鳥にあっては申請手続窓口で、装着登録票の区分(別表)がGないしKに該当する鳥(以下「大型鳥」という。)にあっては飼養地で確認する。)した上で、申請者に足輪を交付する。

足輪は申請者又はその者から委任された者が装着する。(委任状：様式第6号)

足輪の装着を確認後、登録票を作成するとともに台帳及び足輪管理簿(様式第7号。以下「管理簿」という。)に該当事項を記入する。

なお、登録票と足輪の番号は同一とする。

イ　更新の場合

(ア)　獣の登録票

申請書と従前の登録票の内容とを照合の上、新たな登録票を作成するとともに台帳に該当事項を記入する。

(イ)　鳥の登録票

申請書と従前の登録票の内容を照合の上、飼養鳥を確認(小・中型鳥にあっては申請手続窓口で、大型鳥にあっては飼養地で確認する。)し、新たな登録票を作成する。

また、登録票の更新は、飼養個体と足輪を照合し、確認した上で行うこと。

なお、平成元年度の足輪導入以前から更新されているなど長期更新個体については、羽毛の光沢や虹彩色、行動の敏捷性等により高齢個体の特徴を視認することなどにより、個体のすり替えが行われていないことを慎重に確認した上で更新を行うこと。

ウ　再交付の場合

先に登録した事項を台帳によって確認の上、新たな登録票を作成し、登録票の表に「再交付」の文字を朱記するとともに台帳に該当事項を記入する。

(ア)　鳥に係る足輪の毀損による再交付の場合

足輪の毀損等による再交付は、原則として行わず、毀損時の写真や脚の状況等により確実に同一個体と認められる場合にのみ行うものとする。

足輪は申請者又はその者から委任された者が装着する。

足輪の装着を確認の後、新たな登録票を作成し、登録票の表に「再交付」の文字を朱記するとともに台帳及び管理簿に該当事項を記入する。

(イ)　鳥に係る登録票の亡失(滅失、汚損、破損)による再交付の場合

従前の足輪及び飼養鳥を確認(小・中型鳥にあっては申請手続窓口で、大型鳥にあっては飼養地で確認する。)した上で、足輪に汚損、毀損等が認められない場合は、従前の足輪を継続して装着させる。継続して装着させると支障が生ずるおそれがある場合は、従前の足輪を取り外させ、新規の足輪を交付する。

足輪の取外し及び装着は、申請者又はその者から委任された者が行う。

足輪の装着を確認の後、新たな登録票を作成し、登録票の表に「再交付」の文字を朱記するとともに台帳に該当事項を記入する。また新規の足輪を交付した場合は管理簿に該当事項を記入する。

(3)　登録票の交付手数料又は更新手数料若しくは再交付手数料

登録票の交付手数料又は更新手数料若しくは再交付手数料は、1羽(頭)ごとに3,400円を徴収する。(鹿児島県事務処理の特例に関する条例(平成12年鹿児島県条例第7号)に基づき三島村が処理する事務に関する手数料)

第3　登録鳥獣譲受(引受)届

1　登録鳥獣譲受(引受)届の届出

登録票の交付を受けた鳥獣を譲り受けた(引き受けた)者は、譲受け(引受け)のあった日から2週間以内に登録鳥獣譲受(引受)届(様式第8号)に当該鳥獣に係る登録票を添えて、提出するものとする。(法第20条第3項、細則第10条)

なお、小・中型鳥の場合は、当該鳥を申請窓口に持参するものとする。

2　登録鳥獣譲受(引受)届の受理

登録鳥獣譲受(引受)届を受理した場合は、登録票の該当欄にその年月日及び譲り受けた(引き受けた)者の住所、氏名を記入するとともに、「押印」欄に認印をし、申請者に返納する。併せて登録台帳に該当事項を記入する。ただし、愛がん飼養に係る場合は、譲渡の経緯等を確認するとともに、既に鳥獣の飼養の登録を取得している者に対しては、受理を行わないものとする。

なお、他市町村からの譲受け(引受け)の場合は、当該市町村長にその旨連絡し台帳を取り寄せるとともに管理簿に追加する。(譲受け(引受け)の届出の通知：様式第9号)

第4　登録票の住所等の変更等

1　登録票の住所等の変更の届出

(1)　登録票の交付を受けた者が、その住所、氏名(法人の場合にあっては、住所、名称又は代表者の氏名)を変更した場合は、変更の事実が発生した日から2週間以内に住所等変更届(様式第10号)に当該登録票を添えて、三島村長に届け出るものとする。(省令第20条第5項、細則第10条)

(2)　登録票の交付を受けた者が、死亡した場合は、該当者に係る戸籍法(昭和22年法律第224号)第87条に規定する届出義務者は、その事実を知った日から30日以内に三島村長に許可証等登録票を添えて届け出るものとする。(戸籍法第87条)

(3)　再交付後、旧登録票を発見し、又は回復した場合は、速やかに三島村長に旧登録票を返納するものとする。(法第21条第1項)

(4)　登録を取り消された場合は、その事実があった日から30日以内に三島村長に当該登録票を返納するものとする。

なお、足輪を装着している鳥を放鳥する場合は、足輪を取り外し、登録票とともに返納するものとする。

鳥獣の飼養の登録を受けた者は、飼養している鳥獣を放鳥獣した場合又は飼養している鳥獣が死亡した場合は、その旨を付記する。

2　登録票の住所等の変更の届出の受理

住所変更等の届出があった場合は、当該登録票を訂正し、事務担当者は登録票を作成し、登録票の「押印」欄に認印をする。また、台帳に該当事項を記入する。

なお、他市町村からの住所変更等の場合は、当該市町村にその旨連絡し、台帳を取り寄せるとともに管理簿に追加する。(住所変更等の届出の通知：様式第11号)

第5　立入検査(法第75条第3項)及び巡回指導

一般住民に対して、鳥獣保護思想の普及啓発を行い、法令の趣旨及びその内容を周知させるために、立入検査及び巡回指導を行って違反行為の防止に努めることとし、立入検査等を行う場合は、次の点に留意して処理に当たる。

1　飼養に関しては、特に次の場所に留意する。

小鳥業者店舗、小鳥せり市、小鳥鳴き合せ会等

2　立入検査は犯罪捜査としてではないので、立入検査の際には、関係者の正当な業務を妨害することのないよう必要最小限にとどめること。

この場合、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律第75条第4項の規定による身分証明書(様式第12号)を携帯し、関係者の請求があったときは、これを提示しなければならない。

3　違反を発見した場合

ア　無登録飼養等を発見したときは、捕獲、譲受け等の状況を調査し、鳥獣の捕獲飼養等の趣旨を十分理解させ、所定の許可手続をとるよう指導する。

イ　悪質な違反者は、県職員又は警察官に連絡する。

附則

附則(平成24年訓令第3号)

(参考)五十音順による登録票区分対応表

目次

様式第1号　登録申請書

様式第2号　登録有効期間更新申請書

様式第3号　登録票亡失届出(再交付申請)書

様式第4号　登録票

様式第5号　鳥獣の飼養の登録台帳

様式第6号　委任状

様式第7号　足輪管理簿

様式第8号　登録鳥獣譲受(引受)届

様式第9号　譲受け(引受け)の届出の通知

様式第10号　住所等変更届

様式第11号　住所変更等の届出の通知

様式第12号　鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律第75条第4項の規定による身分証明書