小さな三島村の大きな自然の中で、島の学校に通い、子供たちのたくましい成長をサポートする、それが三島村の「しおかぜ留学」(山海留学)です。全国各地からやって来た子供たちは、島の豊かな自然の中でのびのびと生活し、三島村でしか体験できない特色ある教育を通して、それぞれが自分らしさを発揮しながら充実した日々を送っています。私は数ヶ月前まで他県にいました。今、ここ黒島にいるのは、三島村で山村留学をしているからです。留学をするまで、いろいろな不安がありました。例えば親がいないのに、洗濯なども身の回りのことができるのかとか。一番心配したのは「学校に行けるようになるのか」ということでした。去年はほぼ休んでました。また行けなかったらどうしようと、ずっと考えていました。しかし、いざ来てみると、想像していたよりもはるかに楽しい毎日です。学校にも行けるようになりました。まだ一日も休んでいません。朝はしっかり起きられます。洗濯物は毎日洗って干しています。夜も眠ることができ、今、すごくうれしいです。やっと自分の目標ができました。この1年間を休まないことです。それに向けて順調に過ごせています。(南日本新聞 2022年6月12日掲載) この春、しおかぜ留学生として三島村にやってきた。最初は親元を離れる不安の方が大きかった。しかし、今ではたくさんの友達、先生、島民の方、里親さんに支えられ、充実した生活を送っている。私はこの島で目標ができた。優しさや、あふれるような思いやりの心を持つことだ。私が元気がないときに心配してくれる友達や、分かるまで教えてくれる先生、元気にあいさつをしてくれる島民の方々、悩みを何でも聞いてくれる里親さん。ありがたくて、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。周りの人からもらったたくさんの優しさを、同じように返したいと思っている。けれども私はしおかぜ留学生として、一人の人間としてまだまだ未熟だ。だから、これからも周囲の人たちの支えがなくてはならないと思う。自然いっぱいの三島村で、できることを一つずつ増やしていきたい。 「しおかぜ留学生」として硫黄島に来た。島では「あいさつをしましょう」とよく言われる。 朝、島民の方に会ったら「おはようございます」。何かしてもらったら「ありがとうございます」。留学する前もよく言われていた「当たり前」のことだ。 正直、僕は硫黄島に来るまで「あいさつ」がなぜ必要なのかあまり分かっていなかった。というより、「あいさつ」というのを少しばかにしていた。 しかし、それは間違いだったと最近は思っている。 朝すれ違った人と「おはようございます」と言葉を交わすのは気持ちがいい。「ありがとうございます」と言えば、お互いにうれしいし、少なくとも悪い気はしない。 あいさつはお互いの気持ちを良くし、コミュニケーションを円滑に進めてくれる。だから、「あいさつをしましょう」と言われるのだ。そのことを硫黄島にきてようやく理解することができた。● 小中学生が、三島村に移り住み、島の学校に通学● 島民の温かいサポート、豊かな人間関係や生活体験● 極少人数のよさを生かした学習指導や体験活動● 日常的なオンライン授業、ICT教育の充実● 自然を学ぶジオ(地球)科の学習、貴重な伝統行事の体験● 全児童生徒がアフリカの太鼓「ジャンベ」の名プレーヤー※子供たちは、里親さん(寮監)や他の留学生と共に協力し合いながら 「しおかぜハウス」で生活します。しおかぜ留学生が留学して思ったこと、学んだことなどを「南日本新聞」に投稿した内容を紹介します。(学年は掲載当時)三島大里学園8年生 (中学2年生)[募集基準]● 前期課程4年生(小4)〜後期課程3年生(中3)● 期間は1年(継続も可能)※問い合わせは三島村教育委員会へ三島大里学園8年生 (中学2年生)三島硫黄島学園9年生 (中学3年生)しおかぜ留学の感想や活動の様子は、こちらから見ることができます!(南日本新聞 2022年8月22日掲載) (南日本新聞 2022年8月26日掲載) 25しおかぜ留学の魅力しおかぜ留学生の声しおかぜ留学制度無垢の自然と温かい人間関係たくましい自分との出会い〜三島村は「日本の保健室」〜
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