大名筍(リュウキュウチク)は、昔から食材として重宝されるだけでなく、産業としても島の生活を支えてきました。竹林を整備して収穫量を増加させ、県内外での販路開拓や筍の水煮などの加工品開発に長年取り組んできました。今や「大名筍」は村の特産品の代表格です。近年では、フェリーターミナルで5月上旬〜6月中旬に直売所を開設しました。竹林のオーナー制度も始まり、収穫体験を通じた交流人口の増加や人手不足の解消を目指しています。良質な漁場に囲まれた島では、漁業は主要産業のひとつです。近年は冷凍・冷蔵庫や活魚槽なども設置され、季節や天候に左右されない安定した漁業を目指しています。村では「漁業体験船」を建造し、児童生徒を対象とした釣り体験を行うなど、水産業振興に力を入れています。現在、最も売り上げ高が高いのはイセエビ漁です。焼酎プロジェクトとして平成17年に焼酎用原料芋の出荷に成功し、以降は硫黄島と黒島でサツマイモ生産に本格的に取り組んでいます。長い年月の間、厳しい自然に耐え抜いたサツマイモは、独特の風味と凝縮された甘さが特徴で、焼酎の原料はもちろん、青果としても人気があります。21林 業水産業農 業
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