ABCABCDEBCEDAFGHIJFHGFGHKLMNJLNMKKLMジオサイト・ジオストーリー古い火山の噴火により赤壁をつくる赤い地層ができました。次に、7300年前のカルデラ噴火により火砕流が噴出し堆積します。その一部は固結して凝灰岩になりました。同時に、カルデラが陥没し、竹島の南側に断崖が現れます。カルデラ噴火によってできた凝灰岩は、300年ほど前の江戸時代より「竹島石」として石材に使われるようになりました。また、火砕流に覆われた大地にはリュウキュウチクが生えるようになり、現在私たちは特産品の「大名筍」としてその恵みを頂いています。黒島は、竹島や硫黄島より古い火山島として生まれました。波の力で浸食をうけ、当時の島の内部が見えるようになりました。火砕流や溶岩が重なってできた台地も、長い年月をかけて水の力で削られてゆきます。削り残されたなだらかな台地が、現在では放牧地として使われています。その台地で育てられる牛は自生するリュウキュウチクをたべ、足腰が強く健康な牛となります。現在では畜産は村の基幹産業となっています。赤壁カルデラの縁竹島港の火砕流堆積物俊寛I線香花火塩手鼻硫黄岳放牧牛7300年前にカルデラ噴火が起こり、島を縦断する断崖が形成されました。その後、5300年ほど前から活火山である硫黄岳が新しく成長をはじめます。硫黄岳の山頂や山腹には多数の噴気孔があり、そこには多くの硫黄がみられるようになりました。800年ほど前に硫黄島に配流された俊寛の物語にも、当時の人々が硫黄を採取して生計をたてる様子が描かれています。硫黄岳の硫黄の採掘は昭和38年に終わりましたが、現在では硫黄を用いて火薬を調合し、線香花火をつくる体験を実施しています。籠港(カルデラの縁)大名筍噴気と硫黄ナゴン谷の滝赤鼻牧場竹島石で作られた向獅子カルデラの縁カルデラの縁13Geostories黒島竹島硫黄島
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